葉月さん の日記
| 05月 23日 11:07 | 夢に沈む・3話(前編) |
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引きずられるようにして仲間と共に連れて来られたのは、要塞の地下にある牢屋だった。 燭台の灯りしか無くて薄暗い。 周りを良く見れば、行方不明になっていた味方の兵士達が何人も牢の中に押し込められていた。 …俺も、あの中の一人になるのか… 『新しい捕虜とはこいつらか』 不意に俺の国とは違う言語が聞こえてきた。 薄暗い明かりの中、声がした場所を見れば中年の兵士が俺と二人の仲間を蔑むような目で見下していた。 『ふむ…比較的若いな。まだどいつも二十代程ではないか』 『中佐!少将に報告して参りました!間も無くご到着なさいます!』 『そうか。ご苦労』 自分のやや白くなった顎髭をいじりながら、中年の兵士は偉そうに部下に言い、こっちに近付いて来やがった。 畜生。拘束されてなきゃすぐに蹴り倒してやるのに… 腹立たしさを隠しもせずに睨み上げれば、暗い目の奥を一瞬、ギラつかせた。 『はははっ。若いというのは恐ろしいな。自分の立場を理解しとらんようだ。んん?』 ぐっと中年の兵士が顔を覗き込むようにしてまじまじと俺の顔を見ていたと思ったら、 パンッ 強い力で頬を叩かれた。 痺れるような痛みが、じわりと左頬に広がる。 ・・・・ 文字数が多くて入り切らなかったので分けます(;_;) くっ!auめ! |
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