葉月さん の日記
| 05月 23日 11:10 | 夢に沈む・3話(後編) |
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『身の程を知らないと命を縮めるだけだぞ?君』 「ッゲホ……」 油断した所にもう一発、今度は腹を蹴られた。 息が詰まって咳込むと、それを見て中年の兵士は満足そうに目を細め、背後に控えていた部下を振り返りいやらしく笑った。 『やはり敵国の兵士は品が無いな。躾がまずなっとらん』 『ははは…仕方が無いでしょう、中佐。所詮こいつらは捨て駒なんですから』 ははは、と下卑た笑いが暗い地下牢に響く。 殴られた事よりも、蹴られた事よりも、自分の国を侮辱された事が何よりも悔しかった。 沸き上がる怒りを抑え切れずに叫んだ。 『黙れッ!てめぇらに馬鹿にされる覚えはねぇよ!』 俺の怒鳴り声が、やけに大きく響いた。 シン、と静まり返った牢屋。 沈黙を破ったのは、中佐と呼ばれた中年の兵士だ。 『ほほう…こちらの言葉を話せるのか。これは失礼した』 『何が失礼だ…ゲスが』 吐き捨てるように言ったのが余程気に食わなかったのか、途端中年の兵士の表情が険しくなった。 『………どうやら貴様には躾が必要だな。捕虜としての立場を判らせてやろう』 低く唸ると、おい、と隣に控えていた兵士に声を掛けた。 『何を…』 『ふん、見せしめだ』 その手に渡された物は、…サーベル? この国の奴らが好んで使う武器だ。 …まさか… 『さぁ、自分の立場を理解するがいい。愚か者が』 目を見開く俺に向かって、サーベルの切っ先が振り降ろされた… ・・・・ 前後編もどうかなと思いましたが、文字数が…!(泣) 今回は修兵目線でした。 |
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