葉月さん の日記
| 06月 05日 12:49 | 夢に沈む・6話 |
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興味を惹かれたからと言って連れて来てしまったが、一体これからどうするか考えている訳ではなかった。 とりあえず、怪我の手当てを。 それをまず優先させるか。 肩に担いだ捕虜は痛みで失神したらしい。 先程からピクリとも動かない。 ガチャ… 俺に与えられた部屋に入り、捕虜を慎重に床に降ろす。 手当ての為の道具は一応この部屋にもある。 元々他人に触られたくないから俺の治療の為に用意した物なのだが、思わぬところで役に立ったみたいだな。 『…酷ぇな…』 清潔な布で傷口を押さえても、すぐに真っ赤に染まった。 何度も繰り返しているうちに徐々にだが血は止まってきたが、傷は深い。 きっと眼球は無事ではないだろう。 「………ッ……」 傷口を消毒していると、痛みからか捕虜が呻いた。 …よく見ると、かなり若い。まだ十代か、二十歳になったばかりといった感じだ。 こんなガキにさえ、あの国は人殺しをさせるのか。 無性に、やり切れない思いを感じた。 『…は、らしくねぇ』 今日の自分は可笑しい。 こんなガキを助けて同情するなんて。 包帯を巻いて、捕虜を抱き上げて自分のベッドに寝かせる。 衣服が汚れている事に気が付いて、少々気が引けたがこのままにしておく訳にもいかないので着替えさせた。 とりあえず汚れている上着を脱がして自分の服を適当に選んで着せる。 俺の物だからもちろんブカブカだが裸よりはましだろう、とやや難儀して下も着替えさせた。泥と土埃に塗れた服でベッドに上がるなんて許せねぇ。 全てやり終えた後はすっかり肩が凝ってしまった。 だがベッドは捕虜が占領している。 自分で寝かせたとはいえ、溜め息を吐きたくなった。仕方ないと言い聞かせてソファに横になる。 ベッドの上から聞こえる静かな寝息を子守唄に、瞼を閉じて眠りについた。 ・・・ 久々な更新となりました… あとちょっとしか書き溜めてない。どうしよう(・ω・;) |
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